お買い物に目覚める
うちの子ども(5歳)は、最近お買い物が大好きです。
今まで出来なかった「ものを買う」ということができるようになったので嬉しいのでしょう。
夫のトルコ人も買い物が大好き。
例えば、
「烏龍茶1本買ってきて」
なんて頼もうもんなら、1本でいいのにケースでいっぱい買ってきてしまう…そんな人です。
さて、そんな夫の血を引いた娘も同様で、とにかく買いたがる。
特に自動販売機を見かけると自分のポーチから小銭を取り出して飲み物を買おうとします。
なぜ買い物したがるのか
これってどういうことだかわかりますか?
娘は喉が乾いて何か飲み物が欲しいから自動販売機で買おうとしているのでしょうか。
…違います。
娘が「欲しい」のは自動販売機の飲み物ではなくて、自動販売機の「ボタンを押したい」という「買い物をすること」そのものを欲しているんです。
「買う」というその行為自体を楽しんでいるんですね。
だから飲み物自体はどうでもいいんです。
お金を入れてボタンを押して、飲み物がゴトッと出てくる…その一連の流れが体験できれば。
「集客」も一緒
それで気がつきました。
これって「集客」も一緒だなぁって。
例えば、私が経営している飲食店でもサロンでも整体院でもなんでもいいんですけれど、お客様は私たちが売っている「商品」そのものが欲しいんじゃないってこと。
私のトルコ料理レストランにはお子様連れのママさんグループがよくいらっしゃるのですが、この方達は別にお腹が空いて、食欲を満たすためにトルコ料理を食べたくていらしているわけではないんですよね。
(もちろん、料理が美味しいというのは飲食店なら「ごく当たり前」のことなので料理を楽しみにしているのも含まれますが、それだけでは来店動機にならない)
子連れのママさんたちは何を求めているのか?
想像してみましょう。
子連れでもゆっくり気兼ねなく集まってワイワイ出来るところで食事がしたいな〜とか子供が走り回ったり大声を出しても大丈夫なところじゃないと、でもファミレスじゃちょっとな・・・ということで悩んでいて、うちのお店に来てくださっているのかなと思っています。
だから、「お店の強みはなんですか?」
と問われた時に、
「300坪の広い敷地内にあります」
とか言っても、「だからなんなの?」になってしまうけれど、「300坪の広い敷地内にあるから、子連れでも周りの人の目を気にせずゆったりと過ごすことができます」といえば、子供を持つお母さんには安心してご来店いただけるということが伝わって、そんな方々へのご来店動機につながるなぁと思います。
目線を変える
だから、お店をアピールするときは自分の自信のあること、自慢できること等「自分たちの言いたいこと」についつい主眼を置いてしまうんですが、同じことを言っていても「自分の目線」から「お客様の目線」で考える習慣をつけることがとても大切です。
「自分はこれができます」
じゃなくて、
「自分のできることがお客様のこんな悩みや困っていることを解決します」
という風にお客様の立場になって言い換えることができれば、あなたのお店は「選ばれる」お店になっていくと思います。
「目線」を変えて考える習慣をつけましょう☺️